最初に結論だけ
ほぼNGです!
概要
最近は画像生成AIを使ってLINEスタンプなどのデジタルコンテンツを生成することが流行っています。
Youtubeでも「5分でLINEスタンプを作れる!」などの動画がすごく流行っていますね。
画像の生成自体は画像生成AIだけで事足りるのですが、テキストや吹き出しなどを入れるとなると画像を編集するソフトが必要になります。
そこでよく紹介されているのが Canva です。(有名ですね)
私も使ってみましたが、使いやすくLINEスタンプを作るのに非常に適しているように感じました。
しかし、販売するLINEスタンプを作るのにあたってCanvaを使うのはNGだというサイトを見つけました。
YoutubeではOKだという意見が多数あり、どちらが正解なの?と混乱してしまったため、Canvaに問い合わせてみました。
問い合わせ内容
1ターン目
【問い合わせ内容】
【背景】
現在、Canvaを利用してLINEスタンプの販売を行おうと考えております。
キャラクターの絵は別ツールで作成したものを画像形式でCanvaにインポートして使います。
キャラクターのセリフは、Canvaの吹き出し素材やテキスト(フォント)素材を利用しようと考えております。
なお、LINEスタンプはキャラクターの絵とセリフからのみ構成されます。
テンプレートは使用しておりません。
【質問】
Canvaで作成したデータをLINEスタンプとして販売することは、
電子ファイルとして配布できる形での販売にあたりますでしょうか?
YesならLINEスタンプとして販売することはできない、という理解で正しいでしょうか?
規約も確認しましたが、確信が持てず確認のためご質問させていただきました。
ご回答よろしくお願いいたします。
【回答】
こんにちは、
お問い合わせいただきありがとうございます!
LINEスタンプとして販売するためのデザインを作成予定だと承知しておりますが、この点についてご説明いたします。
Canva のメディア ライブラリにある Canva コンテンツ (写真、イラスト、フォント、ストック メディアなど) を LINE スタンプまたはステッカーに使用することを目的とした個人的または商業的な使用は、Canva のコンテンツ ライセンス契約の対象にはなりません。
これにより、LINE スタンプを作成する場合は、デザインで次のもののみ使用できるようになります。
・Canvaにアップロードした独自のコンテンツ(例:自分でデザインしたオリジナルのイラスト)
・Canvaエディターの[要素]タブ([図形]セクション)の基本的な図形と線
お役に立てれば幸いです。ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
敬具、
〇〇(担当者の方のお名前)
この回答から、吹き出しやテキストを使うのはNGだということになります。
図形を使うだけなら問題なさそうですが、それでスタンプを作るくらいなら別ツールでいいかな、という気になりますね。
ちなみに問い合わせから10分後くらいにはもう返事が届きました。
翻訳されてる感があるので担当者は海外の方っぽいですが、非常にありがたいですね。
この時点で諦めはついていましたが、確認のためもう少しわからないところを聞いてみました。
2ターン目
【問い合わせ内容】
〇〇(担当者の方のお名前)様
何度もすみません、以下のライセンス条項を確認しましたが、
LINE スタンプまたはステッカーに使用することを目的とした個人的または商業的な使用がCanva のコンテンツ ライセンス契約の対象にはならないことは何項で確認できますか?
Canvaコンテンツを直接再配布しているわけではなく、LINEスタンプの一部として加工して利用しているだけなので問題ないと思ったのですが、、
https://www.canva.com/ja_jp/policies/content-license-agreement/
【回答】
こんにちは、
ご返信ありがとうございます!この件についてさらに詳しくお調べいたします。
コンテンツライセンス契約(CLA)に定められた個人的または許可された商業的利用のために、独自のデザインを作成することは可能ですが、LINEスタンプやスタンプ用のデザインは本契約の対象外となります。許可された利用方法の詳細については、CLAのセクション5および6をご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
敬具、
〇〇(担当者の方のお名前)様
CLAのセクション5, 6には以下のような記載があります。
5. Canvaのすべてのコンテンツに対する許可された使用(Canvaプロの音楽、人気の楽曲、およびブランドコンテンツを除く)
本契約により、コンテンツ(無料またはCanvaプロ)を含むCanvaで作成したデザインについて、以下の行為や制作が許可されます。
- 招待状、広告およびプロモーションプロジェクトの制作(印刷物、製品パッケージ、プレゼンテーション、映画や動画プレゼンテーション、コマーシャル、カタログ、パンフレット、グリーティングカード、ポストカードを含む)、プロモーションおよび/または再販目的での数量制限なし。
- 学校または大学のプロジェクト。
- SNSの投稿またはプロフィール画像。
- 個人用コンピューターまたはモバイルデバイスの装飾用背景。
- Canva上でのみ使用するデザインテンプレート。
- 書籍やブックカバー、雑誌、新聞、編集記事、ニュースレター、動画、放送、劇場公演などのエンターテイメント用途(印刷部数の制限なし)。
- Webページ、ブログ、電子書籍、動画などのオンラインまたは電子出版物(Canvaプロコンテンツに関しては、第5A条の制限に準拠)。
- 個人用またはプロモーション目的での印刷製品、ポスター(例:ハードコピー)およびその他の複製物の作成、再販、ライセンス供与、またはその他の配布。
- Canvaが書面で承認したその他の用途。
6. 無料コンテンツに対する追加の許可された使用
無料コンテンツにはCanvaプロコンテンツより制限が少なく、以下の追加的な方法で使用することができます。
- 追加のライセンスを取得することなく、複数のCanvaで作成したデザインで無料コンテンツを使用する。
- 無料コンテンツを単体でダウンロードする。
- 無料コンテンツをWebサイト、SNSサイト、文書、プロジェクトなどのテンプレートで使用し、第三者への配布および/または販売に利用する。
- 無料コンテンツを、オンラインであろうとなかろうと、再販を目的としたデザインテンプレート用アプリケーションで使用する(Webサイトテンプレート、Flashテンプレート、名刺テンプレート、電子グリーティングカードテンプレート、パンフレットデザインテンプレートを含むが、これに限定しない)。
- 無料コンテンツを複数の場所にインストールして使用する、またはネットワークサーバーもしくはWebサーバーにコンテンツのコピーを投稿し、お客様に雇用されている人もしくはお客様のためにサービスを提供している人が使用できるようにする。
Canvaで作成したデザインにCanvaプロコンテンツが含まれている場合は、これらの目的で使用することはできません。
引用元:https://www.canva.com/ja_jp/policies/content-license-agreement/
つまりは上記の許可された要件に、LINEスタンプの作成は含まれていないということですね。
まとめ
今回の問い合わせの結果では、CanvaでLINEスタンプの作成を行うのはほぼNGということでした。
他の方が問い合わせた際はOKと言われた、という事例もあるので確認の仕方にもよるかもしれませんが、少なくとも規約に沿うとNGかと思います。
私はモヤモヤした気持ちのまま使い続けるのは嫌なので、現在はPhotopeaというサービスを使っています。
Youtubeで商用利用可!と謳っている人達がちゃんと規約を調べた上で使っているのかは分からないので、皆さんも不安であれば利用は避けたほうがいいのではないかと思います。(または自分で問い合わせる)
なお、本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。
内容の利用によって生じたいかなる損害に対しても、当方は一切の責任を負いかねます。
ご自身の判断と責任においてご利用ください。
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